かつて麻薬王と呼ばれた私 ~第1話~
私の名はパブロ・エスコバル。 実在の人物だ。
資産は軽く3兆円くらいある。
1989年、フォーチューン誌によって「世界で7番目に裕福な人」に選ばれた。やったぜ!
暇なので麻薬を売ってたらすごく儲かって、儲かって、儲かりまくってなぜか国会議員にもなった。
でも悪いことをしているので逮捕された。
逮捕されて刑務所に入るんだけど、その刑務所を自分で建てた。サッカー場とかディスコとか付けて豪華にした。
なぜこんなむちゃくちゃがまかり通ったのか、そして麻薬王と呼ばれるに至るまでの私の半生をここに記そうと思う。
私はコロンビア生まれ、コロンビア育ち。10代の頃、墓石を盗んで墓碑名を消して売ってた。その後、強盗、誘拐、殺人とかした。
それからアメリカでコカインが流行ってたからコカイン作って売ったらめっちゃ儲かったんや。
森の中でコカイン工場作って大量生産した。飛行機のパイロットなどを抱きこんで大量に輸出した。
カルテルと呼ばれる麻薬製造販売などを行う組織を作った。
そうこうしているうちに世界のコカイン市場の8割を支配して年間最大250億ドルの収入があった。めっちゃ金持ち。
ライバルの組織や政府などから目をつけられ命を狙われていたから48時間ごとに居場所を変えた。
15くらいの隠れ家を持っていたからなんとかなった。
ある日娘が寒そうにしていたので1億4800万円分のドル札を燃やして暖をとった。ストーブ買えばいいじゃん!
またある時は料理を作るため1億7700万円分のドル札を燃やして料理を作った。吉野家行けば40万杯くらい牛丼食えるぞ!
それでもお金が有り余ってしょうがなかった。
貧困層の住宅建設、サッカースタジアム建設などの慈善事業に熱心だった、その流れで国会議員になった。
順風満帆の人生だ。
金もある。
権力もある。
が、ここから怒涛の転落人生が始まるけど、それはまた次回の話。